2013年07月24日

「惜しむ」 「松ヶ岡」

「惜しむ」 「松ヶ岡」「時ノ寿木組の家」

NPO法人時ノ寿の森クラブと協働した山から始まる家づくりの提案

「惜しむ」 「松ヶ岡」 
 惜しむとは、本来”時の流れとともに過ぎ去るよきものを愛する”という意味で使われたと言う。

 「いく春を近江の人と惜しける」    いく春を惜しむ芭蕉の句。


花を惜しむ、月を惜しむ、建物を惜しむ、伝統を惜しむ、人を惜しむ。

 ここ掛川では、人を、伝統を、建物の文化的価値を惜しむ市民の声の後押しを受け、掛川の偉人を惜しみ顕彰する目的を含めて、掛川市南西郷の近代和風建築、江戸末期に建てられた「松ヶ岡」邸を昨年末に掛川市が購入した。

「惜しむ」 「松ヶ岡」委員長の柳澤伯夫氏

 
 しかし一方では、在りし日の姿を惜しみながらも、新しい命、息吹を吹き込み再生させる知恵が存在する、大工や左官の技術は、本来、サステインがその技の中核をなすものだった。

 ここ「松ヶ岡」も、古き良きものを残しつつも、新しい息吹を吹き込むべく、保存活用に向けて検討委員会が開かれ、僕も委員会のメンバーとして参加している。

 NPO法人時ノ寿の森クラブとして、「松ヶ岡」の保存活用の要請書をしたためた経緯もあり、委員会への参加は非常にうれしく思っています。

保存に軸足をおくか、活用に軸足をおくか。

古き良きものを残しつつも、新しい息吹を吹き込む、郷土の偉人の息づかいを体感しながら活用できる施設こそ、後の人々が「惜しむ」場所になるのではないか。

「惜しむ」 「松ヶ岡」
松ヶ岡 主屋
「惜しむ」 「松ヶ岡」
座敷
「惜しむ」 「松ヶ岡」
側廊
「惜しむ」 「松ヶ岡」
奥廊下




 


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