2020年02月22日

エアコンありませんⅣ

エアコンありませんⅣ  

10年前に設計させていただいた静岡市のKさんは、設計にあたり”土間と縁側が欲しい。古い建具を使いたい…”等々の希望でした。
 
  ”古い建具を探しに、古材建の専門店まで何度となく足を運びましたが、僕もその魅力にはまり、それ以来、古建具を機会あるごとに蒐集してストックまでをするまでになった。
*古建具、最近掘り出し物が少なく苦労しています、古建具の情報あれば是非連絡ください。


 この下の画像は、無双窓(内側と外側に同じ形の連子(れんじ)の引戸を入れ、動かすことで一定間隔の隙間ができたり、閉まったりする窓、連子を開け閉めすることで、採光、通風、のぞき見ができる)という小窓をもつ板戸、さすがに少々値が張ったけど、古民家の雰囲気が出ている。



 この郵便受けは、雨だろうと強風の日だろうと、室内で受け取れるので、すごく重宝だそうです、少し手直しをしたようですが。



 2階ホールの一角にある洗面、目の前が窓で、”四季折々の光景を歯磨きしながら楽しめる”ておっしゃってました、デメリットとしては、鏡が側面に取り付くので少々不便とのこと、でも全面の窓は、そのデメリットを補ってあまりあ存在だそうです。


  

Posted by pasarela at 21:11Comments(0)K邸

2020年02月21日

エアコンありませんⅢ

エアコンありませんⅢ  


そういえば、ある住宅のリフォームで、浴室の充実として、リラックスできる浴室を希望されたので、桧の浴槽、内装は木で仕上げようかと提案したところ、メンテが大変だからと言われ、結局、大理石となった。
桧浴槽と桧などの木の壁の浴室は魅力的だけど、”手入れがね!”という方が多いのも事実。


 こちら,エアコンありませんの住まいも、住まい手のKさんの知り合いが長野県にいて、*)サワラ材を送ってくれたので、浴室は急遽サワラ材で仕上げるコトとなった経緯がある。
 浴槽はFRPのハーフユニット、もちろん桧の浴槽がベストだったが、日々の手入れがネックとなったと記憶している。



上2枚とも竣工当時の浴室

竣工当時の脱衣室



 浴室を拝見させていただいた、手入れが行き届いていて、すごく綺麗な状態だった、カビなどの発生を防ぐにはそれなりに苦労もあるようだったが、それも暮らしの一部になっていて、歯を磨くような習慣付けができているのだろう。

 *)サワラ材は、木曽五木のひとつで、ヒノキ科の常緑針葉樹、サワラという言葉には「さっぱりとした」という意味があるそうだ、サワラは、軽軟な材で水湿への耐性が高い。
   

Posted by pasarela at 18:40Comments(0)K邸