2020年08月30日

主役は「ひのき畳」

主役は「ひのき畳」


桧(ひのき)の枕詞は「真木栄く」といいます、枕詞と言えば「青丹よし→奈良」「秋津島→大和」「神風の→伊勢」などが有名ですが、「ひのき」も「真木栄く 檜の御門」と歌われていました。
 「ひのき」は枕詞で修辞されるほど古代では立派な気な木、象徴的な木だったのです。

 今計画中のリフォームでは、その「ひのき」の畳みを使用しようと思っている、もちろん畳といっても「ひのき」は畳床に使用するわけだから正確には「ウール状にしたひのき畳床の畳」ということです。
 
 近年、畳が敬遠されてきた理由の一つに藁床のダニやカビがある、その対策としてスタイロ畳なる建材畳が軽さもメリットとして、市場を席巻してきた。
 この「ひのき畳床畳」は、「ひのき」の抗菌性の特性がそのまま活かされて、抗菌、防虫でダニやカビの発生を抑える効果がある。




 調湿性や座ったときの心地よさも、従来の藁床畳と遜色いないし、スタイロ畳と違って環境との親和性も高くSDG'sの点でも「ひのき畳床畳」はお勧めだ、

  

2020年08月28日

知的障害者の自立と社会参加を促す「ひのき畳」  

知的障害者の自立と社会参加を促す「ひのき畳」 


 「ひのき」を畳床にしたひのき畳という建材があることを最近知った、<自立>と <社会参加>を理念とする社会福祉法人アンサンブル会が製造・販売している建材だ。

 一般的に言って福祉の世界では、日本は知的障がいや身体的障がい者に対する理解は低く、偏見も見受けられ社会参加となるとすこぶる困難で、親の庇護の元に生活している方のほうが多いのが実情だろう、でも社会福祉法人アンサンブル会の取り組みおは素敵だ!

 社会福祉法人アンサンブル会のHPをみると、
 ”「親なき後」という課題は終焉した”
 とあり自立や社会参加のための後押しも充実しているように見受けられる。

 エンジンとなる製造販売部門には建材や野菜、果実などの多様な製品がラインアップされていて、「ひのき畳」もその一つだ。
 素敵なのは、ひのき畳などしっかりとした売れる製品を製造していることや、知的障がいや身体的障がい者の彼ら彼女らにも、いくつかの人生の選択肢を提供していることだ。

平成26年度間伐材コンクール 林野庁長官省受賞

ちょっと応援したい気分も湧いたので 現在計画中のリフォームで、
 ”ひのき畳み使いたい思っている。”と伝えたら、住まい手もこの提案に好意的で、
”和室だけでなく廊下も畳にしようか”と積極的な提案もいただいた。

今回のリフォームの登場素材は「ひのき畳」「和紙」「土壁」の三種類、そして主役は「ひのき畳」、助演は「和紙」で癖のある性格俳優は「土壁」となるだろう。

  

2020年08月26日

シャドーワークと住まいの質

シャドーワークと住まいの質  8月26日

 住まいが備えるべき質といえば、構造の安定性、耐久性、快適性(音、空気質、温熱、光など)、保守性(維持管理、保守点検)、環境に対する配慮(素材、リユース)があげられる、さらに経済性も備えるべき質といえるかもしれない。 
 それと共に、作り手:職人(このブログでは作り手は職人のことを指す)の存在をも忘れてはならい、職人は質を決定づける最大の要因といって言いと思っている。

 戦後の住宅産業界を俯瞰すると、日本経済は内需と外需の両輪をシャフトが折れるほどに回転させた結果、アメリカに次ぐ世界第二位の経済大国になった。

 内需拡大の原動力となったのは、景気浮揚政策のど真ん中に位置付けられた住宅産業界であった、住宅産業界は工期短縮、コストダウン、省力化の推進により生産拡大、大量消費を促し、1990年には年間住宅着工件数は170万戸と拡大した。

 しかしその影では、なるべく手間と行程を省き、ワンタッチで組み立てができる工法と職人を企業の下請けに組み込むことで、あれほど高い技術水準を誇っていた職人文化(仕事に取り組む姿勢、感覚と判断力が導き出す技、フェアな精神)を生かそうとしなかった、そしてその軽視した職人文化の最たるものがシャドーワークである。

 住まいにおける職人のシャドーワークは、一種のスクリーニング(ふるいにかける)でもある、職人は身(経験と感覚に裏打ちされた判断力)を削って住まい手に安心な住まいを提供する役割を果たしていた。
 
 前回のブログで、日本品質=シャドウワーク=「中身を磨く」「一手間を惜しまない」=長期的信頼関係の醸成と定義したが、年間住宅着工件数は170万戸の繁栄は、熟達した職人・技術・精神を生かそうとしなかったため、安全弁を無してしまったとも言える。

 「用即美」という造語をつくり、日本の職人技術と文化の健全性、力強さ、完全性を強調したのは民芸運動を起こした思想家にして美学者の柳宗悦(やなぎむねよし)である。

柳宗悦 出典 フリー百科事典 ウィキペディア(Wikipedia)


「用即美」とは「丈夫で長持ち、そして美しい」さまをいい、建築では構造と意匠の統一のことで、合理的で木の特性に素直に従えば、力の流れを可視化した力強い、合理的で美しい架構を組むことができる、合理的で美しいから長持ちをするのである。

高山市 日下部家
 シャドーワークは、住まいの構造安定性、耐久性、快適性、保守性に計り知れないプラスを与えるだろう、日本品質とは何かをもう一度確認したいものだ。
  

Posted by pasarela at 18:12Comments(0)●徒然に思う

2020年08月24日

シャドーワーク

シャドーワーク  

 シャドーワークという言葉を聞いたをある方も多いだろう、シャドーワークとは「消費社会化を支える隠された労働という意味合いで唱えられ、たとえば、専業主婦(夫)の家事、出産、育児のような仕事をいう。」*1)

 専業主婦(夫)が家事労働において、毎日掃除するか1回/月掃除するかは、一見生産や経済の指数に何の影響もあたえないと思われる。

 しかし、1回/月掃除の家庭では、労働に従事する人は、常に不健康な体調のまま出勤するか病欠するかでのどちらか、とすると、1回/月掃除の家庭が大多数を占めると、生産性の低下を招く、あるいは製品の信頼性を低下させることは明らかである。

 「専業主婦(夫)の労働からは賃金は発生しないが、その労働は生産活動が円滑に行われるための基盤を支える隠された労働であると云える」*1)と、イヴァン・イリイチは指摘する。




イヴァン・イリイチ(Ivan Illich、1926年9月4日 - 2002年12月2日)は、
オーストリア、ウィーン生まれの哲学者、社会評論家、文明批評家である。




 過日「中国品質の時代が終焉し、日本品質の時代がやってくるシンプルな理由」*2)少し長めの記事が目にとまりつい仕事の手を止めてて見入ってしまった。

 この20数年C国の経済発展が著しい、その理由の一つに、
 ”当時、高品質がために世界市場を席捲していた日本品質、しかしあまりにも高品質、高機能であるが故に高価となってしまい、その隙間を突くように、C国やK国は、品質は低め(単機能)だが安価な製品を供給した、その結果はご存じのように、世界の需要とマッチして日本は市場を奪われた”
 と、前半部分はそんな論調で、これまでの世界経済の潮流を説明。
続いて、後半が記事の核心、コロナ禍を引き合いに出し、世界のトレンドの変化を以下のように予想している。

 コロナ禍に際して、いち早くコロナを制圧?したC国は、自国の統治システムの優位性をアピールしながらマスク外交を展開したが、その低品質故に各国の顰蹙を買っている旨の報道に接している方も多いと思いますが、その理由を次のように展開している。
 
 ”「C国品質」と「日本品質」の差が生まれるのは、「目先の利益だけに執着」するのか、それとも「長期的信頼関係の中で少しずつ利益を得ていく」のかという違いによるところが大きいと思う。”
 ”目先の利益に走り、世界の国から顰蹙を買いつつある中、中身を空けて確認しなくても品質に信頼がおける日本品質が長期的にみれば圧倒的に有利だ” と説く。

 そして、信頼関係を醸成するために「中身を磨く」、「ひと手間かける」ことを、多くの日本人・日本企業は重要視してきた結果だろうと論じている。

 「中身を磨いても磨かなくても、ひと手間かけようがかけまいが、必要な機能が装備され、製品の目的が達成さればならば何ら問題ないはずだが、長期的視点からみれば、消費社会化を支える隠された労働という行為=シャドーワークの質が、生産に信頼性という品質を付加することは明らかだということだろう。

 世界の潮流や経済に詳しいわけでない、いち設計者こんな大きなテーマを取り上げたのはシャドーワークと「中身を磨く」、「ひと手間かける」家づくりの質に共通性を感じたからだ、次回のブログでは、その共通性と「時の寿木組みの家」について書いてみたい。
   
*1)Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/ より
*2)「中国品質の時代が終焉し、日本品質の時代がやってくるシンプルな理由」大原浩  現代ビジネス 
  

Posted by pasarela at 21:09Comments(0)●徒然に思う

2020年08月22日

自転車ララバイ  挑戦粟ヶ岳

自転車ララバイ  挑戦粟ヶ岳   

 本日の自転車ララバイは粟ヶ岳踏破。
 午前9:30、外気温33度の中を出発、粟ヶ岳を目指すララバイは6度目、未だ一度も踏破していない、もちろん初心者には難易度が高いから6度目といえども簡単ではない。

 しかし暑い、粟ヶ岳山頂まで自宅から13.2kmほど、しかも大部分が木陰なしのアスファルト道路、照り返しが強く、後頭部もジリジリ焼かれてつらい。

 いつものように岡パンで食料を仕入れる、揚げたてのコロッケが美味しそうだったのでつい買ってしまう、揚げたてを頬張って”いざ!”と気合いを入れ直す。

 岡パンから2kmほどで看板のある分岐点、ここから粟ヶ岳まで8.9km、分岐点ら1kmほど進むと坂道が始まり、ここからずっと登りが続く。



 400mほどの坂を登り切ると長松院の駐車場、ここで給水し一息入れるもメチャメチャきつい、しばらく深呼吸しないと水が飲めないほどの息切れ。
 そういえば前回の粟ヶ岳踏破挑戦で、場所は違うも、苦しくて視野が狭まり、あわや熱中症で倒れる寸前まで言った記憶が蘇る、”給水と休憩、給水と休憩!”と呪文を唱えながらしばし休息。

 そこからさらに20分ほど登りが続き、息も絶え絶えにいっぷく処に到着。

 いっぷく処で、掛川東山産の美味しいお茶をいただきながらいっぷくしてると、弱気の虫が頭をもたげる。
 ”猛暑の中、よくここまできたね、もう十分!”と語りかける、”そうだね!、粟ヶ岳はいつでもこれる”とうなずく僕。
と言うことで、今回も粟ヶ岳の山麓にてミッション終了。

 本日の地獄と天国は、往路で長~い地獄1カ所と自宅手前2kmほどの国道車路の走行は身の危険を感じる意味で地獄の2kmだ。

  本日の自転車ララバイはトータル約18.5km。
  

Posted by pasarela at 22:22Comments(0)日々これ好日

2020年08月18日

三尺寝

三尺寝

 昼食後、睡魔に襲われた経験は誰にもあるのではないだろうか、特に夏は暑さで体のダメージが大きいので睡魔が襲う確率は高くなる。

 その昔、暑い夏に日陰で職人が休息し、短い睡眠をとることを三尺寝といった、昼寝などと言わず三尺寝とは、本当に粋だし、表現の豊かさに驚かされる。
 
 三尺寝には二つの解釈があって、「仕事場の三尺ほどのスペースでごろっと横になった」というのが一つ目、二つ目は、日の影が三尺ほど移動する、小一時間ほどの昼寝から由来したと言われている。*1)
 
 眠りには疲れた身体を癒す効果があるが、昼寝は夜に眠る三倍もの効力があるといわれている、たとえばストレス解消、気分転換、頭のリフレッシュなど、昼寝の効果は思ったよりあるのだ。


我が家のワンコ

最適な昼寝時間は15分から20分程度、それ以上だと本格的に眠りに落ち、単に怠け者になってしまう。

 ”三尺寝してきました!”なんて言われると。
 ”ただ惰眠をむさぼったんだな”とは思われず。
 むしろ”午後からの仕事に備えリフレッシュしてきた”んだなと思われるかも。

 できる仕事人は”三尺寝だ”

物は言い様。

「窓形(まどなり)に昼寝の台や簟(たかむしろ」 松尾芭蕉 


 *1)日本の七十に二候を楽しむ p105 白井明大 有賀一広
  

Posted by pasarela at 19:09Comments(0)●徒然に思う

2020年08月17日

マスク物語(あせり) 

マスク物語(あせり) 

 「S氏があいだに入って困ってます!」とメールが入る。
S氏とはイタリア・ペーザロ市役所の公務員、今回の件でのペーザロ市の担当者。

 ことの発端は一ヶ月半ほど国際宅急便を探すなか、見つからずほとほと困っていた状況で、S社より妥当な輸送費の提示があったので、つい気を許してしまい、未だ輸送費を振り込んでもいないのに、”一週間以内にイタリアに着きますよ”とメールしてしまった、その上輸送費の振り込みを忘れてしまうという、あきれるほどの失態のためだ。

 だからイタリアからメールをいただいた時点では、マスクは未だ日本にあった!

「S氏があいだに入って困ってます!」とは、予定日になってもマスクが到着しない、事前にペーザロのクラブに連絡済みなのに、待っても到着しないので困惑してる、どうなってるのというメールでした。


感謝祭の日の例会


 ミスに気付いてすぐに”入金するから、素早く送ってね”とS社に連絡を入れるも、”本日土曜なので早くても月曜日になります”と無情な返事。

 さらにイタリアへお詫びと輸送のスケジュールを入れるも返信はなし、怒っているのかなっと不安になりながらも、月曜日には朝一に振り込むからとS社に連絡を入れておく。 
           日曜日を過ぎて月曜日

 S社に振り込んだよっと連絡入れると、しばらくして、”入金確認、午後の便に積み込みます、到着予測25日です”とコメントが入る、早速イタリアにもこの旨メール。

 渡されたマスクの追跡番号から、確かにマスクを積んだ飛行機はセントレアを出発とあり、イタリアからも発送確認のメールが入り安堵しつつも、やはり焦りは正常な思考を妨げるものだと反省する。

 後は到着を待つだけとほっとほ一息。
 
しかしこの先にさらなる困難が待ち受けていた。
  

Posted by pasarela at 18:49Comments(0)

2020年08月16日

8月16日の記事

木造について学ぶ課程でいろいろなことを知った、たとえば、住宅規模の木造建築の主流である在来木軸工法は、昭和30年代から始まる大量の住宅生産を支える工法が模索される中で、明治20年頃から登場した洋風建築木軸工法をベースとしいて、日本の伝統構法は異なる特徴を有するなどは、新鮮な驚きだった。

その後NPO法人時ノ寿の森クラブと連携する中で始めた、「山から始まる家づくり」では、木材を伐採、出材、製材して施主に届けようという取り組みを行い、数年は伐採まで行った、そしてそれを通じて、植林→育林→間伐の行程にも参加し、それらの経験は山の現状を肌で理解するに十分で、時ノ寿木組みの家という提案につながっている。

その後、仕事に関してフェアな精神を共有する職人(大工、左官、建具、畳職人)たちと、掛川の風景を創る、掛川の木で創る、を旗印に“掛川の風景を創る会”を設立して「時ノ寿木組みの家」という家造りの提案を進めてきた。

 その課程で、国土交通省が進めていた「地域型住宅グリーン事業」に「時ノ寿木組みの家」を地域型住宅として応募、幸いにして採択され続けて、今年も採択された。


「時ノ寿木組みの家」は、10数年前から参加している丹呉明恭氏が主催し、構造家の山辺豊彦氏も構造面でサポートしている勉強会の、大工塾・設計塾で提唱している「渡り腮構法」という木の構造システムを基本とした土壁の家である。
さらに構造材を供給する仕組みとして、山から始まる家造りを継承した設計者による木材コーディネートや、施主参加の記憶に残る家づくりも提案している。


時ノ寿木組みの家の架構モデル  渡り腮構法+土壁


時ノ寿木組みの家の架構モデル  渡り腮構法+土壁

この「時ノ寿木組みの家」の構造システムは、 “しつこいまでに実験を繰り返し、その特性を解明した上で、実際の設計法と結びつけており、定量的な耐震性の観点からも十分な安定性を持ちうるものである”*1)と日本の耐震構造学の第一人者である坂本功氏の言葉にあるように、古来からある渡り腮構法から実験と検証で導き出された構造システムでもある。

この構造システムを内包した“「時ノ寿木組みの家」というつくりかた”についてこのブログでまとめていきたいと思っている。
*1)「渡り腮構法の住宅のつくりかた」建築技術 推薦の言葉 東京大学名誉教授先 坂本功
  

Posted by pasarela at 23:20Comments(0)

2020年08月15日

自転車ララバイ 天国と地獄

転車ララバイ 天国と地獄  

 世間がコロナ禍で騒がしくなった3月からそれは(自転車ララバイ)は始まった。

今までな見向きもしなかった自転車、コロナの脅威が迫り、自粛が叫ばれ始め、三密などと云う言葉が巷を賑わし、集まることがはばかられる雰囲気が充満しだした3月。

 じゃー最小複数人数(二人:二人とは僕と妻)ならいいじゃんと始めたのが自転車ララバイだ。
  自転車ララバイは週末の土曜日or日曜日に決行された。
 
近隣の道の駅(自宅から片道約1km)への買い物ツアーから始まり、徐々に距離を延ばしていき、最近は10km~20kmの範囲でララバイになった。

 自宅から10km~20kmの範囲の自転車ララバイは、どのコースを選択しても地獄と天国がある、世界の黒沢監督作品に「天国と地獄」があるが、自転車ララバイの場合は「地獄と天国」となる。
 感の良い方は、ぴーんときたと思うが、そうなんです、どのコースも坂があり、それも歯ごたえのある坂で、坂の頂上までは必死のララバイ、頂上を越えればすいすい快適ララバイとなるからだ。

 前置きがずいぶんと長くなったけれど、本日の自転車ララバイと「地獄と天国」を紹介したい。
 
 本日は、近隣に最近openした”したたむ” までご飯と陶芸を楽しむララバイだ、しかし途中の道路が陥没し、通行禁止となっていたことも影響してか”したたむ” は休みだった、残念。



 本日の地獄と天国4カ所、往路で長い地獄2カ所、復路で1カ所、おまけが1カ所、特におまけは急勾配の心臓破り、坂の手前から勢いをつけて挑んだががわずか10mほどで撃沈。



 おまけは今回のルートの最後の坂道、往路で延々と続く長い坂道で脚力と体力を使い果たしていた上、”したたむ”での休息も叶わず万事休す。

 今日は、静岡県の西部地域の天竜で39.6度と全国2位の記録を出すほど県内は猛暑で溽暑にもかかわらず、山中の木陰の道は、坂道が続いたことを除けばさわやかで、特に下りは気持ちいい。

山を下り、道の駅でちょっと遅めの昼食、本日トータル約14.5km。
  

Posted by pasarela at 20:08Comments(0)●徒然に思う

2020年08月12日

暑気払い

暑気払い

 大暑も立秋も過ぎ、お盆になった途端の猛暑、酷暑の日々、まさに汗が滴り落ちます。

こんな時期は川床をつくって「暑気払い」して、弱った気を元に戻して「元気」になろうというところですが、今年はコロナ禍でそれもままなりません。
 
 「火の酒を持て火の国の暑気払い」 杉良介 という句があります。
 飲めば、口から火を吐くほどに気=エネルギーがほとばしる様が瞼に浮かび、僕の好きな句です。
 
 「暑気払ひ皆呑む家族楽しき時」 かの高浜虚子の句です。
 チャブ台を囲み、冷や麦にスイカに舌鼓をい打ち、ビールに顔を少々赤らめ、家族の笑顔、喧騒を忘れるひと時。

 今年は、お盆を機会に親族が集まることもままならない。

  

Posted by pasarela at 19:00Comments(0)●徒然に思う