2019年05月19日

土壁の家の楽しみその一: 家づくりをすまい手に取りどす。

土壁の家の楽しみその一: 家づくりをすまい手に取りどす。 


 現代の家づくりは、ハウスメーカーやビルダーに一括依頼する方式や販売される住宅を購入する方法が主流です。

 建築主:すまい手は家づくりにほとんど関わりませんね、最近壁塗りやなどにすまい手を参加させて、家づくりの実感をちょっぴり味わってもらおうという手法で、すまいて参加を詠っている工務店も散見されますが。


 かつて、家づくりは地元の職人をはじめ、すまい手やその親戚もが関わる中で進められました。
 僕の実家もそうでした、半世紀も前まえですが、家族総出でで親戚も交えて土を塗り、さらに、土を塗る前の竹小舞い掻きには、竹を縛り付ける藁縄を何本も腰にタラして、子供心にも、一人前の職人になったような誇らしく思った記憶があります。

 「時ノ寿木組みの家」は渡りアゴ(月編に思)構法で木を組み、土と竹で壁をつくる構法で家づくりを行っていますが、最近特に感じるのが、土壁の家の楽しみは、その参加性にあるなということです。

 家をつくる材料を手に取り、施工に参加するからその使い方も理解できる
  あなたは、あなたに出来る小さな仕事に参加し、丁寧に、楽しみながら、手の跡が残る、記憶に残る家づくり。
  
 すまい手参加は、本来の家づくりのあり方だなと改めて実感した。
 












  

2019年05月16日

竹小舞を掻く

竹小舞を掻く


西面

 藁縄は石川県のあわら市産。


光が透けて魅了的、土を塗るのがもったいない?


北面

南面

縦竹の土台部分、土の重みで縦が下がるので、縦竹の端部は浮かしておく。