2018年09月30日

手刻みの利点を考える

Y邸の増築部の刻み始まりました、Y邸増築での刻みは、大工による手刻み中心ですが、電動の木口加工機も使います。


 在来軸組工法は、木と木の仕口、継ぎ手を金物で接合(力を伝達力する機能は劣る)することが前提なので複雑な加工は必要としません、且つ、最近は効率とコストに優れるプレカットが主流で、大工の加工場で手刻みすることは希となった。


 時代の流れで今まで常識だった事柄が、新しい潮流に取って代わられることは当然あり得る事です、それにあらがっていては、(本ブログではプレカットにあらがって)日本の伝統だと大工による手刻みに墨守してはアナクロニズムに陥ってしまい、支持を失いかねません。

 手刻みと機械を併用する事で、少しでも効率を上げコストを下げ(プレカットにはとっても及ばないが)、面接触による力を伝達力する能力に優れる金物を使わない仕口・継ぎ手でつくるコストを捻出する。
 この努力は、地震時に於いて、靱性に優れた復元力の高い住宅をつくる事につながり、クライアントにとってもずいぶんとメリットがあります、だから僕らは手刻みにこだわります。

 
もう一つ大切な点がありますがそれは次回。
  

2018年09月28日

掛川市・日坂トランポリン広場中止のおしらせ

9月30日(日)に開催予定していました、日坂トランポリン広場(日坂・秋摘み茶ウオーク姉妹イベント)、残念ながらは中止となりました。



 次回、どこかで。





 
  

2018年09月25日

避難所を少しでも快適に

難民キャンプ以下? 

 過日、Twitterでかしましく話題となった、不快な日本の避難所の件をご存じでしょうか。
 「日本の避難所は、あまりにも雑然とし、プライバシーもなく、みすぼらしい」と、フィリッピンと日本の避難所風景の違いを見せ指摘した件です。

 指摘された内容や画像の真贋はともかく、日本の避難所はほめられた環境ではないと思っている方は多いと思います、特にプライバシーの無さは、前から指摘されていたのに何ら改善がみられませんね、日本の避難所は“難民キャンプ以下?”などと揶揄されても仕方がないかも。


 画像1は北伊豆地震(昭和5年(1930年))の時の避難所を撮影した写真。 
 
報道プライムサンデー:2018年9月17日 月曜版 より転載

 画像2は、避難所の体育館に、建築家の坂さんが提案している、簡易式の間仕切りを設営して、被災者の避難所での負担を暮らしを少しでも快適にしなければと、個室を設けている例。

 学生やボランティアの手によって間仕切りが設けられた体育館=熊本市中央区の市立帯山西小学校で2016年4月24日、毎日新聞 須賀川理撮影



 坂さんが考案した紙製パイプの間仕切りは、紙菅を利用するアイデアがずば抜けて画期的、その上、すでに各地の避難所で実践してその有効性を実証し、避難地でもとても歓迎されているなど、その卓越した提案力と実行力には尊敬の念を抱かずにはおれません。



 掛川の木でつくる簡易間仕切り

 掛川の風景を創る会では木の簡易間仕切りを提案しています、下の画像がそうです。


  我々の提案する木の間仕切りは、日本の木を加工し組み立てる伝統的な技術を素直に使った間仕切りです、ですから紙菅と違い、何処の地域でも調達可能な間仕切りです。

 画像は掛川市内の中学校で行われた避難所訓練の時使用した様子




 省エネ、地場で生産可能、危機管理という点で、この木の間仕切りは優れています、さらに普段は、木のジャングルジムとして、遊び道具や運動会の活用できる点は、我ながら良いアイデアだと思ったりしてます。
   

 ただ残念ながら、難民や被災者に対する人道援助の最低基準を定めた「スフィア基準」の個室の最低基準は3.5m2より狭く、3.3m2という点が今後の課題です。
  

2018年09月17日

日坂トランポリン広場 

日坂トランポリン広場    

 ”かけがわすごろく””山ちゃんのおもちゃなで遊ぼう””絵本のリユースわくわく文庫”トランポリン”や木のジャングルジムで遊ぼう”と、魅力あふれる体験型の多様な遊びの広場、第6回トランポリン広場を日坂宿本陣跡地で開催。



「掛川の風景を創る会」も木のジャングルジムで参加します、今回は、日坂まちづくり協議会と協働で開催です。



 日坂まちづくり協議会が行う「秋摘み茶ウオーク」姉妹イベントと銘打って開催です。
入場無料、掛川一風堂も美味しいCOFFEEとお茶を携えてお待ちしています。
 9月30日 9:00~14:00


 追伸
 当日 会場でボランティアでお手伝いいただける方を募集しています、1時間だけでも    大丈夫です。
    ほかの時間はトランポリン広場を楽しんでください。
    一日お手伝いいただける方はお昼のお弁当とお茶を用意します。

連絡先 090-6070-1091です。

  

2018年09月12日

新築住宅の補助金(グリーン事業)inn掛川

 平成30年度:地域型住宅グリーン事業・長寿命型の対応住宅に補助(最大110万円)
 「掛川の風景を創る会」は今年度も地域型住宅グリーン事業に採択されました。




 地域型住宅グリーン化事業とは、各地の木造住宅生産に関わる事業者が、省エネルギー性能や耐久性等に優れた木造住宅を提案したグループに対して、国土交通省が採択し、支援(補助金交付)するという事業。(*1)

 尚、補助金交付申請にあたっては、国土交通省より採択通知を受けたグループに所属する工務店の施工が対象となるのでご注意ください。

 「掛川の風景を創る会」は施工者5者、原木供給2社、製材3社、設計者2者で構成しています、事業では建材流通業者も求められたが、建材流通業者を含まないことで流通のコスト(バカにならない)を抑え、住宅の原価を高めることを意図している。

(*1)
「掛川の風景を創る会」は時ノ寿木組みの家:貫と土壁、木の特性を活かした渡り腮構法の粘りり強さを基本とした木組みの家を提案しています。
  

2018年09月04日

「前門の虎、後門の狼」・耐震リフォームの見学会開催

「前門の虎、後門の狼」・耐震リフォームの見学会開催

 日本の歴史は地震歴史だといった学者がいた、有史以前、地震の痕跡で最も古いものは、僕が知る限り、約6,000年前、長野県の阿久尻遺跡の地割れ、縄文時代のことだ。

 僕らの住む静岡県は、日本列島を東西に分ける地質境界であるフォッサマグマが存在する、そのフォッサマグマに沿って糸魚川-静岡構造線断層帯が存在している。

 一方、地殻の一つであるプレートの動きによって起こる地震である東海沖地震や、南海トラフによって引き起こされる「東海・東南海・南海地震」と呼ばれる連動型巨大地震も近い将来襲ってきそうだ。

 その地震の発生確立は、今後30年以内の発生確立は、東海沖地震(M-8クラス)で88%、中「東海・東南海・南海地震」(M-8クラス)で70~80%と云われている。

 活断層が引き起こす地震、プレートの沈み込みによって引き起こされる地震、「前門の虎、後門の狼」、日本に生まれた事を後悔しても仕方がない、後は対策を講じるだけ。

 という事で、住宅の耐震補強現場の見学会を開催します。
この現場は、”既存の壁を補強するだけでなく、温熱環境の改善、今後の生活と維持管理を持て余す可能性のある不必要な一部既存の減築解体、住まいの性能をアップさせ資産価値を上げるコンパクトな増築”
   リフォームの意味について考える内容が多々含まれレいます。

 この機会にどうぞご参加ください。

日時  2018年9月15日(土)  10:00~15:00
  場所  掛川市本郷(別紙参照)
連絡先 0537-27-0576     携帯 090-6070-1091  清水