2016年04月22日

見学会に向けて

 23・24日の見学会に向けて最後の追い込み、手垢と汚れ落しに汗をかいた建具も取り付けられた。
ご興味のある方はどうぞ。
 
 








場所は静かな住宅地の一角なので、近所の迷惑を考慮、見学希望者は連絡ください。

清水建築工房 0537-27-0756  携帯090-3301-6145 
  

2016年04月16日

「時ノ寿木組みの家」完成見学会


 来週の土日の4月23日(土)・24日(日)、「時ノ寿木組みの家(「神明町の家)」の見学会を開催します。
 
 「神明町の家」は、遠州地域で「お釜屋」と呼ばれる伝統的な民家の形態を参考にした、土壁+渡り偲構法でつくられた住まいです。
 僕らは、環境に与える影響を、いまの時点で可能な最小限の方法でつくりたいと考えている、だから、「神明町の家」、いずれも壊せば地球と同化する、木と土と紙(和紙)を材料としている。
 もちろん、土壁の家だから、温熱環境や空気質も僕らにすこぶるフィットする。

 考えてみてほしい、僕ら日本人は木と茅と土でつくられた環境で暮らしてきた、我々の皮膚感覚には木と土と紙がある、現在の家づくりの主流からはずれたつくりかたに固執するのは、その中で暮らしてこそ、生を全うし大往生できると思うから。

 まーこんな情緒的な訴えは、住まいの質を数値で表現する今、時代遅れと一笑に付されることは承知ではあるが書かずには居れない。(住まいの温熱環境のdateをとっているので、土壁の性能は公表できる)

 話は脱線したが、今度の土日、土壁の気持ちのいい空気質を体感したい方はどうぞ。

場所は静かな住宅地の一角なので、近所の迷惑を考慮し、見学希望者は事前に連絡をいただきたい。









4月23日(土)・24日(日) 10:00~16:00
清水建築工房 0537-27-0756  携帯090-3301-6145 mail info@shimizu-arc.jp  

2016年04月11日

木製建具の記憶

 神明町の家も、竣工まで後わずかに迫り、最後の追い込みにの時期にさしかかった。
この時期、現場も繁忙期だが、同じく僕も古建具の掃除で忙しい。

 建具に染みついた手垢と汚れを落とす作業は単純だが、力と根気とそこそこの神経を使う作業だ、たとえば障子などは力任せにこすって細い桟を壊してはいけないし、薄いガラスも両手で扱わないと割れる(昔のガラスは割れやすい)などなどでかなりハードな作業となる。。






下の画像の様な腰付き額入り障子の掃除は、2日で約3枚、神明町の家ではこのタイプの障子を6枚使うので、4日以上必要になる。
 


 
 いつも思うが、この作業は「、建具のかつての持ち主や住まいの記憶を消し去る作業であり、一方、引き続き使う場合は、竣工当時の記憶を鮮明にさせる作業でもある」なんてことを。

 いまは無心に汚れを落とすだけだけど疲れる。