2012年05月15日

基礎コンクリート打設

NPO法人時ノ寿の森クラブと協働した山から始まる家づくりの提案。

基礎コンクリート打設 

もう一週間ほど遡るが、5月9日に基礎コンクリートを打設した、午後から雨予報で、ひやひやしながらのコンクリート打ちだった。

 幸い打設後2時間ほどしてから雨がぽつりぽつりと落ち始めた、コンクリートの表面は末に固くなり始めていて、雨に表面が洗われて砂とセメントの分離という事態は避けられた、しかし見方によっては水中養生となり、コンクリート自体には程良い雨だったかもしれない。

基礎コンクリート打設
配筋

基礎コンクリート打設
スラブの厚さを確認している。

 コンクリートはセメント、水、砂(細骨材)、砂利(粗骨材)、混和剤などの材料を混ぜ合わせ、セメントと水の水和熱反応で固まるが、水セメント比(1m3に含まれる水とセメントの従量の比)や型枠への詰め片、打設後の養生などにより硬化の具合が異なる。

 建築工事では特に指示しない限り、水セメント比は65%、スランプ18Cm、設計基準高度は21N/mm2とう配合の生コンクリートが打設される。
 ”時ノ寿・Standard・木組の家”でのコンクリートの配合は、水セメント比は50%以下、スランプ15cm、設計基準強度を27N/mm2で指示する。

基礎コンクリート打設
図1:出典コンクリート講座 日経BP


 違いは明らかで、図1にあるように、水セメント比65%のコンクリートの中性化速度は65年で4cmに達し、この時点でコンクリートの寿命は尽きる。
 一方50%だと、図に入りきれないほど遅いが、240年以上と言われている。 

基礎コンクリート打設
図2:出典コンクリート講座 日経BP


図2は配合による硬化速度の違いを示している、水セメント比が大きいほど硬化速度は遅くなる。
 15N/mm2、に達するに水セメント比50%のコンクリートで3日なのに、65%では7日かかる。
 これは打設後の型枠を外す時期に影響を与えるが、これを考慮している現場を聞いたことがない。


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