2012年02月13日

三和土叩

NPO法人時ノ寿の森クラブと協働した山から始まる家づくりの提案。



三和土叩く  

日曜日、天候にも恵まれ絶好の叩き日より?、遠州の空っ風も今日は優しげ。

 朝8:00から準備を始め、住まい手や助っ人の集まる9:00には用意万端となった。
まずは主催者挨拶、それから本日の助っ人3名の紹介(女性1名・男性2名)、今日の作業の心構えと段取りは左官の松本さんが説明。

三和土叩

三和土叩

 左官職人2名、助っ人3名、住まい手2名、設計者(私)1名の計8名で作業開始。

 サバ土+砂利入れ赤土+苦塩+消石灰+水を混ぜる、ここは左官の松本さんが担当、一輪車での運搬は私+助っ人、中で待ち受ける作業班は、左官職人と助っ人と住まい手夫婦。

三和土叩
 三和土の面積は畳で7畳(くつろぎ前の4畳と玄関の3畳)で10cmほど入れて、所定の厚さ7~8cm、だから2cmほど叩き締めることになる。
 手順はまず、壁際を決めていく、最終形として中央を高めにしたい(日常的に人が踏みしめるので凹んでくる)のと、壁際は叩きにくいので、どうしても高めになる、それを防ぐためにまず壁際を叩く叩く。
 壁を叩かないように叩くのはけっこぷ大変、このとき木片が役に立つ、壁際が決まったら、順次中を叩いていく。
三和土叩

  閑話休題:道具の使い方を少し説明する(これから三和土挑戦する人の為に)。
 ドスンドスン”とまだ敷き詰めたばかりの土を全体的に均一に締める道具がタコだ、タコは体全体を使って引き上げ、そして落とす、落とす場合重力に少し加速度をつけるとよい、結構力が必要で疲れる。
 叩き棒や叩き板で叩く場合は、ペタペタではだめ、土に張り付くような打撃音がいい、このとき土をきつく叩き締めている、リズミカルにリズミカルに、片手の方が力が入る。
 しかし握力いる、現代人は握力を必要とする仕事をと訪われても思い浮かばない、陶芸家は結構戦力になるかも。

 そんな調子ですでに3時間、そろそろ昼飯、握力、腕力ともかなり低下。
 午後もこんな調子で作業して、3時にもなると握力が……叩き棒に迫力が出ない。

 最後の一踏ん張りで午後3時30分ほぼ終了、最後の詰めは左官職人の二人、この時間になると仕事に対する熱意と執念の差が出る、最後の詰めが仕上がりを決めるんですね。

三和土叩

 養生をきっちりして本日終了、お疲れさまでした。



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