2012年04月13日

震度6強の地震に耐えられるか…共振

NPO法人時ノ寿の森クラブと協働した山から始まる家づくりの提案。


震度6強の地震に耐えられるか…共振     

 先日発表された、東南海トラフを震源とする巨大地震の被害想定の見直しで、御前崎市には、最大21mの津波がやってくる報告がされた。
 津波は数分でやってくると言うから、平素から避難地を頭に入れておかなければならない。

震度6強の地震に耐えられるか…共振

 静岡県は、これまで東海沖を震源地とする地震を想定し、県内各地の想定震度を発表しているが、変わるのだろうか。
 僕の住む掛川市の一部は図のように震度6強が大半で、一部震度7となっている。

震度6強の地震に耐えられるか…共振

 昨年、発生した東北沖地震の調査報告から、これまで常識的に考えられていた、建物の固有周期と地震動の周期の関係を見直さざるをえないことが解った。

 これまで、建物の固有周期と地震動の周期の関係は、「単純共振説」をベースに、「建物の固有周期と地震動の周期が一致すると、共振して揺れが大きくなり、ついには破壊に至る」と教わった。
 
 宮城県北部に築館市がある、ここでは地震の加速度が3000ガル(計測震度7)という、とてつもない大きい数字を記録している、「単純共振説」に従えば、築館周辺の1981年以降の新耐震で建てられた建物でさえ、全壊させるだけの数字だ。
 
 しかし調査の結果、そうもそうではないらしい。

 実際には「観測点周辺の被害は全般的に軽微で、震度7に対応する大きな被害はなかった」というのだ、どうも「単純共振説」は間違っていないかという疑問が沸き上がってくる。

震度6強の地震に耐えられるか…共振

震度6強の地震に耐えられるか…共振

 筑波大学の境有紀教授は、「速度応答スペクトルのどの周期帯が、建物被害率と相関関係を持つか」を検証した結果、
 固有周期が0.1~0.5秒の建物(普通の住宅など)は周期0.1~0.5秒の地震動と単純共振しない事実を発表している。

 それでは、建物の固有周期と地震動の周期の間には関係がないのかというと、そうではない、キラーパルスという存在があるようだ。
 キラーパルス、みなさんも聞き覚えのある用語だと思いますが、のキラーパルスと建物関係はどうかについては次回のブログで。


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