2011年12月31日

年惜しむ

年惜しむ「時ノ寿 Standard 木組の家」 

NPO法人時ノ寿の森クラブと協働した山から始まる家づくりの提案。

年惜しむ 

 今日は2011年最後の一日、年惜しむ一日、各自各様の年惜しむ一日となったことでしょう。

 12月16日に秋葉山奥宮で火妨守護、家内安全を祈願して火防祭が執り行われた、奥宮の本殿は秋葉山の頂上付近にあり、風を遮るものがなく、祭祀を執り行う神官も参拝者も遠州の空っ風をもろに浴びての火防祭だった。

年惜しむ

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 秋葉神社は防火の神様、いずれも軻遇突智(かぐつち)をまつる。
 軻遇突智と言えば日本書記では、
 ”伊弉冉尊、火神(軻遇突智)を産む時に、灼かれて神退去りましぬ。故、紀伊の国の熊野の有馬村に葬りまつる。……”とある。
 一方古事記では出雲の比婆山だ…。
 また軻遇突智は火を生み出す恵みをもたらす神として、鍛冶や陶芸・陶器に関わる人々の信仰も集めてもいる。

 秋葉山は、古くは、火伏せの神をまつる修検道の聖地だった、強い霊力を持つ神として信仰を集めた。
 国文学者にして民族学者の折口信夫氏は、日本の神々には二つの系列があると述べているが、もともと地方神(国つ神)であった秋葉の神々は、大和王権が権力を確立する課程で、大和の神々(天つ神)のパンテオンに再編されたのだろう。
 
年惜しむ

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 秋葉山の火防祭は午後10時から始まり、本殿で神官達による祓い清めが執り行われた後、神楽殿で神楽が奉納された、それらに先立ち神楽殿前の広場で天筒花火が奉納され、参拝者の喝采を浴びた。
 その場を共有した誰をもが、火妨守護、家内安全、無病息災を祈り、年の瀬を惜しんだ。


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