2015年11月26日

低気密高蓄熱その3…エアコンに対する生理的反応 

低気密高蓄熱その3…エアコンに対する生理的反応  

 
 さて、まず、高気密高断熱その2のくり返しになりますが、エアコンの弱点、嫌われる点について、代表的な以下の3点について検証したい。
 
1)温度分布が不均一(部屋の上下に温度差ができる)になりやすい。
2)湿気のコントロールが困難であり建物や住む人の健康を左右する結露が発生しやすい。
3)不快感を呼び起こしやすい


 高気密高断熱の正しい理解と施工によって上記の1)・2)は改善されるが、3)は多分に生理的な部分を含み解決が困難な場合がある。

 1)の温度差を考えてみよう、人にとって快適な温度は、頭部で22度ほど、足下では26度ほどと言われている(国際標準機構では3度以内を推奨。
 掛川市のようにⅣ地域の場合、次世代省エネ基準以上、高断熱(Q値2W/m2・k以下:Ⅳ地域)+高気密化(C値2.0cm/m2以下)+エアコンの組み合わせで、温度差4度程度を可能にする。

 では2)はどうだろうか、結露は快適性を損なう現象の最上位に上がられる、頭を悩ませている方も多いのではないか、一方、欧米では瑕疵の対象となるぐらい関心が深い課題だ、住まい手の健康を考えれば当然姿勢といえる、この点からみても、居住を人権の一種として捉えている欧米に比べて、住宅を大型の耐久消費物としかみない日本の現状をみるに付け情けない思いが頭をよぎる。

 結露も高断熱+高気密の組み合わせを理解し、理にかなった施工を心がければ解決できる。

 3)はどうだろうかので、例えば、風のながれ、エアコンの気流は我慢できないという人にとっては、エアコン環境は耐えられないストレスになる、理屈でなく生理的な問題を含んでいると簡単に解決できない。

 このように、人をともかくに人工的な環境に合わせようとすると、無理が生じる、無理はストレスとなり、ストレスは暮らしに不快感を引き起こす場合があり、エアコンのようなアクテイブな装置は利便性が高い違反面、上記のような弱点を抱えざるを得ない。

 では次回は、そのエアコン等のエネルギー変換効率の向上がもたらした功罪につい考えたい。

Q値:建物の内外温度差1℃のとき、住まい全体から1時間に床面積1m2当たりに逃げていく熱量、数字が小さいほど高断熱
低気密高蓄熱その3…エアコンに対する生理的反応 

C値:建物の床面積1m2当たりの隙間面積
 延床面積100m2の建物の隙間相当面積は、C値2.0の場合、建物全体で200cm2存在することになる。
 C値が小さいほど気密性は高くなる、しかし気密性能は断熱施工後と完成後の2度、気密測定をしないとわからないのが実体。

   気密は、平成11年度省エネ基準、平成25年省エネ基準のどちらにも基準は示され   てはいない、あくまで自由裁量。 


同じカテゴリー(健康・清涼な空気に包まれて)の記事
18時間後16.5℃
18時間後16.5℃(2016-12-02 21:28)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
低気密高蓄熱その3…エアコンに対する生理的反応 
    コメント(0)