2012年04月02日
”時ノ寿・Standard・木組の家”の家づくりの仕組みと取り組み

NPO法人時ノ寿の森クラブと協働した山から始まる家づくりの提案。
”時ノ寿・Standard・木組の家”の家づくりの仕組みと取り組み
”時ノ寿・Standard・木組の家”の家づくりは3つの仕組みの提案と、住まいの性能に対して3つの取り組みを実践している。
3つの仕組み
・協働でつくる
・家づくりを住まい手に取り戻す
・山からは始まる家づくり
3つの取り組み
・古民家に学ぶ…構造は強(つよさ)より柔(しなやかさ)
・古民家に学ぶ…パッシブデザイン
・古民家に学ぶ…エネルギーの分散と1/2エネルギーライフ
今日は”協働でつくる”について

情報の非対称 この協働でつくる家づくりの仕組みは、従来の家づくりが、あまりにも業者(ハウスメーカー、ビルダー、工務店)よりであることに対する反省を込めて提案している。
例えば、家づくりの際の情報量の差は、住まい手にとってとても大きなハンデだ、インターネットで家づくりに対する情報はあふれているが、真贋を見極める力は簡単に身に付かない。
コストのブラックボックスも大きな不安材料だし、施工のプロセスや工法の理解は難解で、無条件でお任せするしかない、この点での業者のアドバンテージは大きい。
経済学の分野ではこれを情報の非対称と言う、情報の非対称性は取引における不公正を生じさせる可能性が高いと言われている、これを排除する方向で努力されているだろうが、現状の家づくりの仕組みでは本質的に解消されないだろう。
顔が見える家づくり
ハウスメーカーやビルダーの家づくりは、木工事(木でさえも工業製品化されている)以外は全て工業製品・工場で造られた材料を、住まい手とは直接の関係にない、下請けと呼ばれる人たちにより施工さる。
住まい手は営業マンという直接仕事に関わらない人を介して家づくりに関わる。
工業化された均質な材料で、住まい手の顔さえ知らない作業員(職人でなく)が、住まいのパーツを組立ていく、そう組み立てていくだけ、そうしてできた住まいに、私たちは心を揺り動かされるだろうかという疑問があった。
顔の見えない関係は、家づくりのコストやお金の流れを不透明にし、使いた材料(オプションになる?)やってほしい職人を選ぶことも躊躇させる。
良い住まいを、愛着ある住まいをつくるという目標を、顔の見えない作業員と共有することができるだろうか。
一括発注方式と分離発注方式
現状主流である家づくりの仕組み:一括請負方式では、情報の非対称や顔の見える関係を築くには限界がある。
一方、分離発注方式にはオープンネットという方式がある、各職種別々に発注するが、工事コストを下げ為に入札方式で各職種の業者を決める方式だ。
確かにコストやお金の流れの透明性は増すが、僕らの考える顔の見える関係は、職人としての技能だけでなく、仕事に対する知恵・創意工夫も持ち合わせ、お金のためにだけでなく楽しんで仕事をする人柄も重要な資質と考えている。
よって、関係者は良きパートナーであるべきだと思っているので、この仕組みはとらない。
協働でつくる仕組み
私達は、家づくりとは、携わる職人の知恵や工夫を伴った、手の跡が刻まれた入念な作業の結実が本来の姿だと思う、
ただ、それが本来の姿だとしても、そんな住まいは割高になることは必定で、コスト面から支持を得られないことも理解している。
家づくりのコストやお金の流れを透明にし、使いた材料やってほしい職人を選ぶことも自由で、良い住まいを、愛着ある住まいをつくるという目標を共有し得る関係を築く仕組みは、元請け下請けという関係を解消し、関係者がパートナーとして対等の関係性で直接住まい手と契約(結果的に中間マージンがなくなるので余分なコストを下げられる)し、協働で作業する仕組みがベストだ思う。
Posted by pasarela at 21:08│Comments(0)
│●「時ノ寿木組の家」の海図