2011年12月08日

基礎の役割

基礎の役割「時ノ寿 Standard 木組の家」 

NPO法人時ノ寿の森クラブと協働した山から始まる家づくりの提案。

基礎の役割  

 今日から4回に分けて 「時ノ寿 Standard 木組の家」のStandarddな基礎について考えてみたいと思います。
 今日は基礎の役割についてです。

■まず基礎の構造的な役割ってなんでしょう? 
 構造的な基礎の役割は2つあります、一つ目は長期的な上部の荷重、つまり住宅の荷重を地盤に伝える役目がありま、この場合もう一つ重要なのは地盤にどの程度地耐力があるかとです、この点は後日upする予定です。


 二つ目の役割は地震時の力に対して抵抗しする役目です、この地震力に対して、足元がバラバラにならないように、基礎を連続的に回して”たが”を締める役目を果たします。
 地震力はアンカーボルトを介して地盤に伝達されます、又アンカーボルトは、地震時や台風時に柱の浮き上がり防止をすると言った働きもあります。

 木造は、一般的に地表面の浅いところに支持(安全な地耐力を有した支持層でない)させるので沈下を起こしやすくなります、この時不同沈下を起こさないよう、又長期に作用する上部荷重により基礎が折れてしまわないように基礎に剛性(抵抗力)が必要になります、その為、布基礎の場合ならTの字をひっくり返したような形にします。

基礎の役割
     出典 ヤマベの木構造(エクスナレッジムック) p70

■基礎形式
 木造建築の基礎形式は1)直接基礎と、2)杭基礎又は地盤改良があり、直接には布基礎とべた基礎があります。
 最近はべた基礎が採用される場合が多い、特に地盤の地耐力がないとべた基礎だと考えがちですが、地盤の地層構成が均一でないと不同沈下を起こすことも報告されていて注意が必要です。
 また、べた基礎は基礎スラブを囲む周囲に連続的に、スラブ内部は格子状に基礎梁を配置することを原則とするが、スラブ内部で人通口のため立ち上がり部分(基礎梁?)がないべた基礎が散見される、前の原則からするとべた基礎として疑問が残る。


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