2011年11月28日
「時ノ寿 Standard 木組の家」 1)Desighed by nature 木編

NPO法人時ノ寿の森クラブと協働した山から始まる家づくりの提案。
「時ノ寿 Standard 木組の家」の提案その1 1)Desighed by nature 木編
最近民家が見直されている、その魅力は急速に伝統文化が失われていく中、地域特有の形を持つ民家が、地域文化の象徴として再発見されるに至ったのだろう。

民家はアノニマスでバナキュラーな建築の代表とよく言われる、しかし民家は携わった彼らが美的感動を与えようと意図して造られたものではない、住まいを支える、木や土という素材を活かす工夫が、失敗を重ねながら積み重ねられ、洗練されてきた、あるいは厳しい気候の洗礼を受け時間の経過に耐えるだけの質を持ち、地域に根ざした暮らしの知恵が時代を超えて住み継がれてきたのだろう。
例えば日本の住まいと色についてみれば、民家では自然素材をそのまま使っている、日常の「ケ」の暮らしは基本的に自然色で覆われていた、だから日本人の色彩の捉え方は土、木、藁、竹と言った色が中心で、そこに草木からとった色が付加される。
そこから、民家を支える素材の代表が木と土であることには異論がないだろう。
農家の土間にはいり、上を見上げると、黒々とした曲がりくねった松材が何重にも組まれた骨組みに深い感動を重ねることもあったのではないか。
日本書記の巻1神代上のスサノウの尊の逸話にこうある。
「スサノウの尊は、イソタケルに国を治めるには船が必要だと言って、
”前略
すなわち称あげてのたまわく、「杉及び樟、この両樹は以て浮宝(船)とすべし、檜は以て瑞宮(宮殿)つくるべき材とすべし。…略”」 ずっと昔から檜、杉は暮らしの中にあった。
木と土の魅力はエイジングにある、時間軸に沿いその時々で、さびることのない古びた美しさを見せてくれる。
時間と共に変化していく美しさは、決して年をとることを許さないピカピカツルツルの建材にはまねのできない魅力だ。
Desighed by naturet とは、日本の気候風土をデザインすることと木と土という素材を生かす技を活かすこと。
例えば、軒は深くして夏の日差しを遮る、と同時に雨から外壁を守る。
木の癖を活かした木組み…木組みは木の癖組、木の癖組は人組、人組は心組み、 文字通り土に還る土…暖かいような・冷たいような、硬いような・柔らかいような、 両義性をもつからおもしろい。
Posted by pasarela at 19:35│Comments(0)
│●「時ノ寿木組の家」の海図