2019年06月25日

ヒガキとモミジ

ヒガキとモミジ

 ヒガキとは、荒壁に刻んだコテ跡のこと、土の乾燥の促進と中塗り土が荒壁の肌に馴染みやすく(つきやすくする)とも云われているが。
ヒガキとモミジ

 しかし一方、このリズミカルに刻まれたヒガキを目にしたとき、左官職人の手仕事の心意気を感じとれるのは、一人私だけではないと思うがいかがだろうか。


 
 モミジは、その鮮やかな紅葉の代表格だ、左官壁はそのモミジを写し取る事もできる。
壁に写し取られたモミジといえども、時間と共に風化して壁の中に消えていく。
ヒガキとモミジ
ヒガキとモミジ


 写真の写し取られたモミジは、早晩、壁の中に隠れてしまう運命にあるが、この建物が使命を全うしたとき、壁の中から現れるかもしれない、左官仕事はそんなロマンが隠されている。


同じカテゴリー(土壁の家で暮らす魅力)の記事
竹小舞を掻く
竹小舞を掻く(2019-05-16 19:44)

仮組
仮組(2019-04-16 18:57)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ヒガキとモミジ
    コメント(0)