2013年05月21日
住まいの潮流 プロローグその1

NPO法人時ノ寿の森クラブと協働した山から始まる家づくりの提案
住まいの潮流 プロローグその1
”日本は、戦後約70年ほどかけて、なぜ資産とならない住まいをつくる続けたか…”

と問いかけの講演会を開催したのが、4月27日、あれから1ヶ月経つので記憶も薄れつつあるが熱い思いは変わらずにたぎっています。
さて「時ノ寿木組の家」の家づくりは、何も資産価値のある家をつくることが目的ではなく、個人や地方が豊になる家づくりです。
このプロローグでは、その意味を解き明かしたいと思いますが、何せ長文なので、3回に分けてUPします、まずは
掛川の風景をつくる講座「資産になる家」
の南先生の講演会の内容から始めたと思います。
講演会は、500円にもかかわらず、予想に反して?58名の参加者がありました、「資産になる家」という表題が、資産運用とかの話と勘違いして来られた方もいたのかもしれませんが。
ブログ冒頭に述べたように
”日本は、戦後約70年ほどかけて、なぜ資産とならない住まいをつくる続けたか…”
という問いかけを含んだ表題として”資産になる家”と表現したつもりだったが、誰もそこまで深読みしてくれた方はいなかった(当然というば当然だが)逆に”表題からして期待していなかったが、南さんの話は期待以上に良かった!”と評判は上々だった。
2時間ほど熱弁を奮っていただいた講演の内容は多岐にわたる、講演の核心たる”なぜ日本では資産価値のない住まいをつくり続けたか”に付いては、南先生曰く”刺激的な話をしましたので、みなさん戸惑いながらも、新たな意欲をもったと思います”と感想を述べたが、参加者のみなさんは、どんな感想を持ったのだろうか。
欧米式のモゲージローンと呼ばれる、物件担保ローンという住宅ローンとか、返済に窮したら、土地・建物を差しだせば、借金がなくなるノンリコースローン制度があることを知っただけでも有益だったと思う、同時に”命”を差し出さざるを得ない日本の住宅ローンのあり方には疑問を感じた方もいただろう。
この辺は、日本の「住まう=居住権」に対する認識の遅れがあるという指摘もある、例えば1996年にイスタンブールで開かれた「国連人間居住権会議」では「居住権」という権利が存在するかどうかで白熱した議論がかわされ、国連は「ある」と宣言した。
宣言では、世界共通の人権として
”適切な住居に関する権利”
という言葉がイスタンブール宣言に盛り込まれた。
日本はこれに調印したにもかかわらず、地位を問わない公平な金融機関であった公的な住宅金融公庫は廃止され、住宅ローンは証券化されて、市場原理で動く民間の金融機関に託された。
プロローグ第一部終わり。サンキュゥ♪(o ̄∇ ̄)/
次回第2部お楽しみに。 ('-'*)ヨロシク♪
下線部 「住宅喪失」 島本慈子著 ちくま親書 P79より
Posted by pasarela at 18:31│Comments(0)
│●「時ノ寿木組の家」の海図