2012年09月18日
左官

NPO法人時ノ寿の森クラブと協働した山から始まる家づくりの提案。
左官
”白い壁”と聞くと、お城(掛川城は土壁土佐漆喰の天守閣)や土蔵の壁を思い浮かべることが多いのではないか。
まあ! 土蔵と言っても(ー`´ー)うーん という方が多いかもしれませんが。
左官の代表的な仕上げとして漆喰仕上げが上がられます、最近は自然材料の流れで内装仕上げに漆喰が見直される傾向にありますね。

左官職人
藁入り漆喰
漆喰の主原料は石灰(消石灰)、スサ、糊に若干の砂と水を合わせてつくる、石灰は石灰は施工後、水と反応して硬化して塗り壁表面の強度を増していく性質を持っている。……左官と建築チルチンびと別冊34号
スサは麻スサや紙スサ、藁スサなどで、これらの植物繊維は石灰や砂同士のバインダー(繋げる)の役目やひび割れ防止、あるいは作業性を改善する役目も負っている。
漆喰の材料
消石灰
麻スサ
海藻糊
左官って様々な材料を混ぜ合わせ、捏ねて、時間を掛けて材料を馴染ませ、丁寧に仕上げていく仕事、僕らの目には仕上げた状態しか見えないが、左官の真骨頂は下地造りにあるとつくづく思う。
塗り重ねる作業は最も神経を使うと聞く、気候、天候、湿度や温度、風にも左右され、経験と適切な判断が要求される。
しかし、最近では漆喰人気にあやかりローラーや刷毛で塗れる漆喰もどき、あるいは一発仕上げの漆喰と、リーズナブルに漆喰の質感を味わえるという謳い文句で宣伝されている。
思えば珪藻土ブームもそうだった、羊頭狗肉、看板に偽り有りで、珪藻土人気は落ち、左官も手持ち無沙汰、その鉄を踏まないようにしたいモノだ。
Posted by pasarela at 20:02│Comments(0)
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