2012年08月16日

時ノ寿・木組の家譚:出会い

NPO法人時ノ寿の森クラブと協働した山から始まる家づくりの提案。


時ノ寿・木組の家譚:出会い   

 僕と彼の出会いは9年ほど前になるだろうか、僕が設計した住宅の内覧会に彼がやってきたことから始まる。
 数日して電話が鳴った”見て場所がある!”と。

 一緒に訪れた場所は、掛川市の市街地から車で30分ほど沢筋に進むとあった、そこは、廃屋が点在する30数年ほど前に廃村となった、字時ノ寿と呼ばれる里山だった。
 中電の送電線の工事のために、一角だけ樹木の海がぽかっと空いた場所、そこで、彼は、いろいろ熱い思いを語ってくれた。

 その熱い思いは身土不二の実践でもあった、彼は何年も前から、この時ノ寿で炭焼きを行い、お茶、お米を作っている、お茶は無農薬・有機肥料で栽培し、手もみに昔ながらの浅蒸しだ、山腹に茶園があり朝夕の温度差やちょうど良いお湿りが、香りと、味のよいお茶を作り出すんだと熱く語る。

 さらに、里山・森林・地域再生に取り組むための活動を本格的に始めることや、そのための拠点となる施設(森の駅)が必要で、その設計を依頼するというありがたいお話も伺った。
 そしてすでに時ノ寿の森から用材を伐りだし、葉枯らし、製材が行われた材料は土場に集積さえれていた。

…その年の12月、世間では年を惜しむそんな日に、時ノ寿では用材の整理に忙しく動き回る3名のシルエット(松浦氏、粂田棟梁そして僕)。

時ノ寿・木組の家譚:出会い

その日から完成まで、2年と半年近くの日々を費やした時ノ寿の駅の建設がスタートした。


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