2016年01月24日

時ノ寿の森ワークショップ・”腐る”と”発酵” 

今回のお題は、”腐る”と”発酵”の違いとエネルギー。

 炭素循環農の実践者の城さん、””腐る”と”発酵”の違いを理解しよう”と何度も念押しする。
 今の農業は”腐る農業”あるいは”腐敗する農業”と言いたいようだ、そこで、腐ると発酵、生物とエネルギーについてついて探ってみる。
 
・”腐る”とは、細菌などの微生物の作用で有機物が変質する現象、有毒な物質と悪臭を生じる。
・”発酵”とは、細菌などの微生物の作用で有機物が分解され特定の物質を生成する現象。

 仕組みは発酵も腐敗も同じ、違いは、特に人間にとって有用な場合に限って「発酵」と呼ぶ(ウイキペデイア)ようだ.....
 
 一方のエネルギー、生物がエネルギーを得るための代謝は、大別して発酵、呼吸、光合成の三種がある、発酵は生物がエネルギーを獲得する作用でもあるのだ。
 すると”腐る”と”発酵”の違いは、エネルギーを獲得することできる仕組みかどうかになる。

時ノ寿の森ワークショップ・”腐る”と”発酵” 

 農業に限らず何事も「こと」・「もの」の使い方次第、農業で言えば、”肥料の使い方、土と向き合う姿勢一つで、畑や田圃や作物は死ぬか生きるかに分かれる”と城さん。

 土中には大別して、好気性と嫌気性微生物が生息する、生きている土は、酸素を好む好気性微生物が活発に動きまっわている、野菜などの作物はこの好気性微生物の発酵作用を通じてエネルギーを得て、生きた作物になるということらしい。
 土をフカフカにして酸素があふれる土にする、肥料を無理に与えて窒息させないことが重要、その土づくりに3年~5年の覚悟がいる。

 時ノ寿の森ワークショップ・”腐る”と”発酵” 

 「ミミズは土壌を改良する」と、ミミズの効用を最初に指摘したのは、確かチャールズ・ダーウィンだと思うが、そんなんでミミズの生息する土は作物の栽培に良いと思っていた。
 ミミズの糞は団粒構造で保水性がある上に水はけも良いらしい、微生物のすみかにもなるそうだ。
 そういう意味で、ミミズは土を浄化しているとも言えるかもしれないが、作物に適した土とは言えない。

 肥料や農薬を大量に与えすぎた結果が、冒頭の「腐る農業」につながる。
 百姓と土との長年の関係にくさびを入れたのはいつ頃だろうか、農薬や科学肥料が使われ初めてからだから昭和の初期のことだろうが、以来、土との対話がおろそかになり、畑に教わろうとする姿勢が希薄になってしまった。

 さて、この文章は腐って腐敗臭が漂っているだろうか、それともこの文章からエネルギーを得ることができたでしょうか、発酵してエネルギーを得たい方は、次回4回目の時ノ寿の森ワークショップに参加していただければ幸いです。

 最後に、エネルギーについての、これまた興味深い話を次回のブログで。


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