2021年04月04日

「異流共演 能楽至高の花 「源平の絆」

「異流共演 能楽至高の花 「源平の絆」

4月、すでに晩春、桜に誘われ熱海まで「能」の鑑賞に出かける。
「異流共演 能楽至高の花 「源平の絆」
MOA美術館 エントランス

 「異流共演 能楽至高の花 「源平の絆」   MOA 美術館能楽堂
「異流共演 能楽至高の花 「源平の絆」

異流とは観世流と宝生流、2流の競演でなく共演が味噌。
「橋弁慶」と「二人静」では宝生流の辰巳満次郎、観世流の梅若実玄祥(人間国宝)が一調を披露し、第二部では舞を共演した。
 
 興味深かったことは、第二部の『義経記』などに取材した能楽作品である「安宅」の舞囃子(謡:梅若実玄祥)で舞った辰巳満次郎が、観世流の謡の間合い(拍とツメ)や韻との合わせに流派の微妙な違いがあって、苦労したと述べていたこと。

 宝生流の芸祖は観阿弥の長兄・宝生太夫だが、同じ能でも流派が違えば「近くて遠い」存在なんだなっと思った次第。

「異流共演 能楽至高の花 「源平の絆」
MOA美術館ロビーより相模湾
 春の熱海はのどけからまし

一調
能の打楽器(小鼓、大鼓、太鼓)一人と、謡一人で演奏すること。囃子は常とは変わって一段と技巧を凝らしたものとなり、謡も囃子の演奏を生かすように謡う。囃子と謡の魅力を十分に楽しむことができる演奏形式である。
 出典 能学用語事典

舞囃子 (まいばやし)
  能 のある曲の中の舞所だけを取り出し、 シテ 一人が 面 ・ 装束 をつけず、 紋服 ・ 袴 のままで、 地謡 と 囃子 を従えて舞うものを指す。
最も面白い部分だけを演じるため、能のダイジェスト版と言える。



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