2018年09月25日

避難所を少しでも快適に

難民キャンプ以下? 

 過日、Twitterでかしましく話題となった、不快な日本の避難所の件をご存じでしょうか。
 「日本の避難所は、あまりにも雑然とし、プライバシーもなく、みすぼらしい」と、フィリッピンと日本の避難所風景の違いを見せ指摘した件です。

 指摘された内容や画像の真贋はともかく、日本の避難所はほめられた環境ではないと思っている方は多いと思います、特にプライバシーの無さは、前から指摘されていたのに何ら改善がみられませんね、日本の避難所は“難民キャンプ以下?”などと揶揄されても仕方がないかも。


 画像1は北伊豆地震(昭和5年(1930年))の時の避難所を撮影した写真。 
 避難所を少しでも快適に
報道プライムサンデー:2018年9月17日 月曜版 より転載

 画像2は、避難所の体育館に、建築家の坂さんが提案している、簡易式の間仕切りを設営して、被災者の避難所での負担を暮らしを少しでも快適にしなければと、個室を設けている例。
避難所を少しでも快適に
 学生やボランティアの手によって間仕切りが設けられた体育館=熊本市中央区の市立帯山西小学校で2016年4月24日、毎日新聞 須賀川理撮影



 坂さんが考案した紙製パイプの間仕切りは、紙菅を利用するアイデアがずば抜けて画期的、その上、すでに各地の避難所で実践してその有効性を実証し、避難地でもとても歓迎されているなど、その卓越した提案力と実行力には尊敬の念を抱かずにはおれません。



 掛川の木でつくる簡易間仕切り

 掛川の風景を創る会では木の簡易間仕切りを提案しています、下の画像がそうです。
避難所を少しでも快適に

  我々の提案する木の間仕切りは、日本の木を加工し組み立てる伝統的な技術を素直に使った間仕切りです、ですから紙菅と違い、何処の地域でも調達可能な間仕切りです。

 画像は掛川市内の中学校で行われた避難所訓練の時使用した様子
避難所を少しでも快適に
避難所を少しでも快適に


 省エネ、地場で生産可能、危機管理という点で、この木の間仕切りは優れています、さらに普段は、木のジャングルジムとして、遊び道具や運動会の活用できる点は、我ながら良いアイデアだと思ったりしてます。
   

 ただ残念ながら、難民や被災者に対する人道援助の最低基準を定めた「スフィア基準」の個室の最低基準は3.5m2より狭く、3.3m2という点が今後の課題です。


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