住宅医スクール2
「時ノ寿木組の家」
住宅医スクール2
昨日第7回目の住宅医スクールに参加した。
既存住宅の調査・診断から回収設計・施工に至るまでの実践的な手法を実務者が学ぶスクール。
本日の講義は岐阜県立森林アカデミー木造建築スタジオの辻氏と住宅評論家の南雄三氏。
共に住まいの温熱環境のスペシャリスト、辻氏は実務者兼研究者の立場で、研究の成果を実作で検証し、その結果を研究と実務に反映させている。
熱や湿気の複雑な動きを計算と事前シェミレーションで示す手法の第一人者。
来年4月から施行される改正省エネ法を先取りした内容の講義だったが、昨年に比べ1クール短かっただけに、駆け足で不完全燃焼のところがあった。
南氏は建築技術評論家というだけあって、単に向こう岸から評論するだけでなく、自宅を実際に改修し、その結果や日常の暮らしを経験している中での話なので臨場感があった。
18年前にすでにパッシブデザインを活かして改修を行ったという慧眼には拍手を惜しまない、試行錯誤の結果の”生殺し理論”には僕にも感ずるところがあり納得できた。
そして、現在のリフォーム環境に対する苦言も。
なる降りかまわない業界の体質に対する厳しい批評でもあり、拝聴に値するものだった。
しかし、資産にならない日本の住宅は、世界でも希有な存在、産業界にどっぷり浸かる政治の貧困はどうにかならないか、現在選挙の真っ最中、抽象的な言葉の羅列に深い落胆を禁じ得ない。
資産にならない住まいは同時に良質でない住まいが多いということ、造ったら勝ち、後は野となれ山となれの住宅産業界と踊らされる消費者、ここにも資産にならない住宅を建て続ける一因があるね。
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