「新しく建てる」から、「今ある住まいを何とかしよう」を叫ぶ
住宅医 ボチボチ始める家づくり学校
「新しく建てる」から、
「今ある住まいを何とかしよう」を叫ぶ
地元の山から始まる家づくりを考える連続ツアー第6弾
「住宅医 ボチボチ始める家づくり学校」を企画した背景その一
住宅供給過剰
住宅が戦後の日本の高度成長を牽引した産業の一つである事は間違いない。
確かに、マイホームは日本人の夢の体現といえたし、結婚してマイホームを取得するとことは、一人前になるための通過儀礼でもあった。
約50年前に小さな地核変動があった、神武景気や岩戸景気を超える好景気と言わしめた「いざなぎ景気」のまっただ中の1968年(昭和43年た)に、住宅の戸数が世帯数を上回ったのである。
この地殻変動は、いざなぎ景気の渦に巻き込まれて、省みられることもなく、僕らは戸建ての新築マイホームを取得し続けてきた。
戦後の僕らには、新しいものへの憧れは強く、新築にこそ価値を見出し、一方供給側にとっては、新築を造る事が正義だったのです、その価値観は今もって、大きく変わっていません。
さらに残念なことに、建築基準法が指し示す基準は、最低の基準(建築基準法第1条第1項)に過ぎず、結果、建築基準法の運用において、「この基準を理由として個々の建築の水準を最低限のものとする」「その向上は図りがたい」という意識を作り出し、良質な住宅が造られてきたかというと、そうでもなかった Σ(´Д`*)マヂィ?! 。
結局、質は向上せず、供給過剰状態が以後ずっと続いてきた。
下図は総務省の住宅統計のグラフです。
4年前の統計ですが、総住宅数は6063万戸で305万戸(5.3%の上昇)、空き家率は13.5%で、5年前に比べて63万戸(8.3%)増加し、空き家数は820万戸でした。
ここにきて各地で空き家問題が表面化しています、僕らは住宅を造り続け、延々と造り続けて、ついに誰も住んでいない家が820万戸になってしまい、誰もが身近に空き家の存在を意識せざる状況になってしまった(・´ω`・)困ッタナァ...。
地元の山から始まる家づくりを考える連続ツアー第6弾
住宅医 ボチボチ始める家づくり学校
「新しく建てる」から、
「今ある住まいを何とかしよう」へ
日時 7月23日(日)
場所 時ノ寿の森(掛川市倉真)
次回へ続く。
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