露柱氷梁雪桁雨垂木露葺草
本日建前、8坪ほどの小さな増築だ。
地震に対する不安があり、耐震診断の依頼があったのが昨年の7月、依頼主は共に70歳を超えており、築49年の木造住宅は補強を拒むに十分な状況であったので、減築+最小限増築+既存耐震補強を選択し、1年以上を経て今日を迎えた。
金輪継ぎ手の栓を打ち込む
追っ掛け大栓の栓を打ち込む
「霜柱氷の梁に雪の桁、雨の垂木に露の葺き草」とは、火伏せ(防火)のおまじない、民間伝承なので、全国各地に同様な歌が伝わっていたらしい。
例えば、寒明けの9日目に降った雨水を屋根にかけることで火よけのまじないとした地域もあったそうだ。
この民間伝承が火除けのまじないとして上棟の棟札となり、大工の間で細々と伝わり今に至って、今日のように棟木に書いて上棟する儀式も希になっている。
昔は火事に悩まされたので、秋葉神社や愛宕山のお札の代わりにしたのかもしれない。
無事上棟終了。
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