2019年02月19日

素直に木を組むと

素直に木を組むと
  

 4月中旬の建前を目指している木造建築は、住宅でないがクライアントの事務所、伝統的な仕口、継ぎ手で組んだ木組みの建築です。

 木に素直に従う

 この木組みの建築は、「渡り腮(あご)構法」と在来軸組工法を平面的に立体的にドッキングした造りで、耐力壁は「貫+土壁」で構成し、粘りのある変形性能の高い構造体をねらった。

 なぜ「渡り腮構法」か、なぜ「貫+土壁」か、なぜ剛性でなく「粘り強さ」かといった疑問は拙稿をご一読いただきたい。


 また、「渡り腮構法」と在来軸組工法を平面的にドッキングした理由は、多分にコストによる、木を丁寧な扱う「渡り腮構法」は現在主流の在来軸組工法に比べて数倍の時間が必要になるから。

 そして、木の特性に素直に従うと「渡り腮構法」にたどり着く。

 土壁は、防火、蓄熱、調湿、空気の浄化、産業廃棄物にならないなど、モノカルチャーである石油由来の建材を遙かにしのぐ性能を有する自然素材、使わない手はなでしょう。

 木組みのスケッチをご覧ください。

素直に木を組むと
 向かって右手の登梁の架構が「渡り腮構法」、左手の垂木の部分が在来木軸工法

素直に木を組むと
「渡り腮構法」と架構


素直に木を組むと
「渡り腮構法」の架構の見上げ1 

素直に木を組むと
「渡り腮構法」の架構の見上げ2


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